【Acronis】基本機能検証_06_LinuxのAgentを入れた際にハマったエラー

Acronis

はじめに

前回までの検証はESXi上の仮想マシンを対象にしていましたが、この方法とは別にエージェントをインストールすることで管理サーバの管理対象とすることもできます。

エージェント用のインストーラを使用する事で導入可能で、インストール方法は公式ドキュメントや技術ブログで紹介されています。Windows版のAgentのインストールは問題なくできたので、「本記事でもわざわざ書く必要もないなー」と思いましたので、紹介していません。
ただ、Linux版はエラーが発生してバックアップがうまく取得できず、そのエラーの切り分けにそこそこの時間を要したので、記録として残したいと思います。

問題のエラー画面・メッセージ

以下はインストール時のエラーです。

SnapAPIとは何だろう?と思ったものの、アクロニスの管理画面ではデバイスに追加されていました。
試しに[保護を有効にする]を選択してみました。
保護を有効にはできるものの、実際にバックアップを実行するとエラーが発生しました。

以下のようなエラーが発生します。(画像は一部)

・エラーメッセージ

現在使用されているカーネルでSnapAPIカーネルモジュールを読み込めないため、バックアップが失敗しました。メッセージ現在使用されているカーネルでSnapAPIカーネルモジュールを読み込めないため、バックアップが失敗しました。
追加情報:------------------------
エラーコード: 20250646
フィールド: {"$module":"mms_lxa64_31791","CommandID":"D332948D-A7A9-4E07-B76C-253DCF6E17FB"}
メッセージ: TOL: Failed to execute the command. バックアップ計画 'Linux-backup'
エラーコード: 20250646
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791","CommandID":"D332948D-A7A9-4E07-B76C-253DCF6E17FB"}
メッセージ: TOL: Failed to execute the command. バックアップ計画 'Linux-backup'
エラーコード: 20119593
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791"}
メッセージ: コマンドの実行に失敗しました。
エラーコード: 20250646
フィールド: {"$module":"mms_lxa64_31791","CommandID":"FD79C554-B363-4DB2-97BC-1E5A94094A94"}
メッセージ: TOL: Failed to execute the command. Resolving items to back up
エラーコード: 20250646
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791","CommandID":"FD79C554-B363-4DB2-97BC-1E5A94094A94"}
メッセージ: TOL: Failed to execute the command. Resolving items to back up
エラーコード: 20119595
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791"}
メッセージ: ResolveBackupSetCommand:コマンドの実行に失敗しました。
エラーコード: 16318468
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791"}
メッセージ: GXT is going through hierarchy.
エラーコード: 16318468
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791"}
メッセージ: ASYNC: Lazy barrier action job.
エラーコード: 16318468
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791"}
メッセージ: ASYNC: Action sequence pending action job.
エラーコード: 16318468
フィールド: {"$module":"agent_protection_addon_lxa64_31791"}
メッセージ: GXT is going through hierarchy.
エラーコード: 16318468
フィールド: {"$module":"mms_lxa64_31791"}
メッセージ: ASYNC: Action sequence pending action job.
エラーコード: 16318468
フィールド: {"$module":"mms_lxa64_31791"}
メッセージ: ASYNC: Full barrier action job.
エラーコード: 9764965
フィールド: {"$module":"disk_bundle_lxa64_31791"}
メッセージ: このシステムで実行中のカーネル4.18.0-513.24.1.el8_9.x86_64に SnapAPI カーネルモジュールを読み込めません。このカーネルのバージョンに対応したモジュールをインストールしてから、バックアップを再試行します。

長いですが、原因はSnapAPIにあるということです。

解決策

色々と調べましたが、smapapi2に原因があるようです。

まず、snapapi26をビルドします。エラーが起きた端末で、以下のコマンドを実行したところ、すでにビルドされているという出力となっていました。

# dkms build -m snapapi26 -v 0.8.8 \
>      --config /boot/config-4.18.0-513.24.1.el8_9.x86_64 --arch x86_64 \
>      --kernelsourcedir /lib/modules/4.18.0-513.24.1.el8_9.x86_64/source/
Module snapapi26/0.8.8 already built for kernel 4.18.0-513.24.1.el8_9.x86_64/4

すでにビルドされているのになぜ…?ということでけっこう彷徨いましたが、以下のコマンドの結果にヒントがあることが分かりました。

# modprobe snapapi26
modprobe: ERROR: could not insert 'snapapi26': Required key not available

このエラーの原因はsecure bootが有効になっていることらしいことが分かりました。
vSphere上の仮想マシンでsecure bootを無効にするには、仮想マシンの設定で[仮想マシンオプション]>[起動オプション]>[セキュアブート]のチェックをはずして起動すれば良いそうです。

再起動後、確認をします。先ほどエラーになったコマンドも、エラーが発生しなくなりました。

#mokutil --sb-state
SecureBoot disabled
# modprobe snapapi26
#

その後もう一度バックアップを実行したところ、問題なくバックアップできました。ESXi上のマシンであればエージェントレスでできるとは思いますが、物理サーバの場合はそうもいかないですよね。

なかなかエラーの原因のヒントに辿り着けなかったので、今後生かせればと思っています。